みなさまは、これまで怪我や病気をしたことはありますか？
例えば、骨折や足の手術をして松葉杖をついて歩いたような経験はありますか？
私には中学生の頃に右膝の手術をして、手術後数ヶ月は右足に体重がかからないようにかばって、左足と両手の松葉杖をついて歩いていた期間がありました。
その結果、右膝の手術跡が治癒して痛みが取れた後にも、左足にずっと違和感が残りました。
具体的には、左の膝下が外側に歪んでＯ脚が加速し、左のふくらはぎがいつも浮腫んで５ｍｍ太くなって重だるく、歩いていてもしっかりと地面に足をついている感覚が弱いのです。
思春期は見た目を気にするお年頃、誰も見ていないだろうにＯ脚がコンプレックスでした。
足がついても地面を感じにくく、、歩けば歩くほど歪んでいくような嫌～な感覚です。
言葉にするのは難しいけれど体験したことがある方や分かる方、いらっしゃいますか～？
本人としてはとっても気持ち悪いけれど、膝の手術をしてくださった整形外科の先生に相談しても医学的にはＯ脚や変形の診断はつかないのです。
結果的にこのことが、「どうしたらこの不快感が取れるのかな」「どうしたらこのＯ脚が治るのかな」と体の不思議を追求するきっかけになりました。
医療機関勤務の頃から特に徒手療法に興味を持ち、ヨガを習ったり、働きながら美容矯正の専門学校にも通ってみました。
特に手技の練習モデルとして足の骨をソフトに一つ一つ調整していただいた後に「あ、１０年ぶりに左足でしっかり立ってる」と実感した時には人の手でこんな奇跡みたいなことが起こせるんだ！と心からもっともっと勉強したいと思いました。
この「地に足がつく感覚」をヨガではグラウンディングといいますが、頭で理解するだけでなく実際に体を使って体得することが本当に大切です。
普段当たり前に立っていること、その無意識を意識してみること、動作や姿勢の効率と質を高めることが５年後１０年後に大きな差となるのです。
毎日歩く数千歩の、一歩一歩が明日の自分のからだを作っているのです。
ヨガはポーズが出来る、出来ないの競争ではありませんよ。
そういう意識で取り組むと常に過去の自分と比較して、他人と比較して、楽しくないですよね。
ポーズを通して自分のからだやこころを知ること、受け入れること、寄り添うことです。
今では私の左膝下は気になるくらい浮腫んだり歪むことはありませが、疲れてくると外側に張り出しやすい性格みたいです。
足元から連動して外側に開いてくる骨盤と左目のクマとほうれい線…体はつながっているんですね。
あ、あの頃よりだいぶ逞しい足になっています( ´艸｀)内緒。。。
お客様に長く通って頂いていると、残念ながらふいに病気や怪我をされることもあります。
当サロンでは医療的な治療行為は行っていないので病気や怪我自体にアプローチすることはありませんが、お客様の希望があれば適切なタイミングで主治医の先生に確認をしてもらい禁忌動作を避けて、病気や怪我をかばって過負荷になっている体をなるべく楽にスムーズに元の動きを取り戻すようヨガやアロママッサージ整体でお手伝いをすることもあります。
例えば尾てい骨の骨折治癒後のお客様には、「尾てい骨が痛くなる姿勢を避けなくちゃ」と常に背骨を固めて緊張していたために固まった背中から首の痛みを、数ヶ月かけてほぐしていきました。
また、足首（腓骨下部）の骨折後、松葉杖をつきながら「折れたところに体重がかからないようにかばわなくちゃ」と頑張っていた反対の足の膝痛が出たお客様には、足底アーチから少しづつ均等に荷重バランスを整えると共に、「あら、からだの中心ってここだったな。怪我をかばって偏って使っていたんだな」とからだの中心の感覚を思い出させていきます。
こんな風に怪我が治っても、「尾てい骨が痛くなる姿勢を避けなくちゃ」という背骨の緊張や、「折れたところに体重がかからないようにかばわなくちゃ」という反対の足の頑張りは、からだに記憶されてずっと残っていることが多いのです。
怪我をして普段と違うからだの状態にある、緊急時の脳の防衛本能の強い働きなのでしょう。
でも長期化すればするほど、この偏ったからだの使い方は「いつもこう使っていこう」と無意識に習慣化していきます。
からだから脳に「もう大丈夫だよ～緊急時モードは終わりだよ～」としっかり認識させて安心させてあげるまで、この働きは解けないのです。
（長くなってしまったので、その方法はいつかまた。）
もし、あなたがこれまで何か怪我をされたことがおありで、その後から継続している不調があれば一度向き合ってみてくださいね。
精一杯力んで頑張っているかもしれないからだを、安心させてあげましょうね。
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